洗面台浄水器取り付けの種類と方法

洗面化粧台で手軽にきれいな水を使いたいと考えたとき、浄水器の取り付けは有効な選択肢です。しかし、ひとくちに浄水器と言っても、その種類や取り付け方法は様々です。まず考えられるのが「水栓一体型」の浄水器です。これは、浄水機能が内蔵された専用の水栓に交換するタイプで、見た目がすっきりし、操作も簡単なのがメリットです。ただし、水栓自体の交換が必要となるため、工事費を含めると費用は比較的高額になりがちで、賃貸住宅では難しい場合もあります。次に「アンダーシンク型」と呼ばれるタイプがあります。これは、浄水器本体を洗面台下の収納スペースに設置し、専用の浄水栓を新たに取り付けるか、既存の水栓に接続する方式です。高性能なフィルターを使用できるモデルが多く、浄水能力が高いのが特徴ですが、シンク下に設置スペースが必要であり、取り付け工事もやや複雑になります。比較的導入しやすいのが「蛇口直結型」です。既存の蛇口の先端に直接取り付けるタイプで、工事不要で手軽に設置できるのが最大のメリットです。価格も手頃なものが多いですが、浄水能力やカートリッジの寿命は他のタイプに比べて劣る傾向があり、蛇口の形状によっては取り付けられない場合もあります。また、既存の水栓の根元に「分岐水栓」を取り付けて、そこから浄水器本体(据え置き型など)に接続する方法もあります。これは水栓交換よりは手軽ですが、分岐水栓の取り付けには専門的な知識や工具が必要となる場合があります。どのタイプを選ぶかは、求める浄水能力、予算、設置スペース、賃貸か持ち家か、そして取り付けの手間などを総合的に考慮して決めることが重要です。取り付け前には、自宅の洗面化粧台の水栓の形状や、シンク下のスペース、止水栓の位置などを必ず確認しましょう。自分で取り付けるのが不安な場合や、水栓交換、アンダーシンク型の設置などは、無理せず専門の水道業者に相談するのが賢明です。