2026年2月
-
給湯器から聞こえる「ブオーン」という異音の正体
お湯を使おうと蛇口をひねった瞬間、あるいは追い焚きを開始した時に、屋外の給湯器から「ブオーン」「グォーン」といった、うなるような、あるいは共鳴するような大きな音が発生することがあります。この異音は、特に静かな夜間には近所迷惑にもなりかねず、使用者にとっては大きな不安とストレスの原因となります。この「ブオーン」という異音の主な原因は、給湯器内部でガスを燃焼させるための「ファンモーター」の不具合である可能性が非常に高いです。給湯器は、ガスを燃焼させて熱を発生させ、その熱で水を温めてお湯を作る仕組みですが、安全かつ効率的な燃焼のためには、新鮮な空気を内部に取り込み(給気)、燃焼後の排気ガスを外部へ強制的に排出する必要があります。この重要な給排気の役割を担っているのが、ファンモーターです。このファンモーターの軸受け部分のベアリングが、長年の使用によって経年劣化し、摩耗したり、潤滑油が切れたりすると、モーターの回転がスムーズでなくなり、「ブオーン」といううなり音や、「カラカラ」「キュルキュル」といった異音を発生させるのです。例えるなら、古い扇風機のモーターが回転し始めにうなるのと同じような現象です。特に、気温が低い冬場の朝など、モーターが冷え切っている状態から動き始める際に、この音は大きくなる傾向があります。このファンモーターの不具合を放置すると、いずれは完全に回転しなくなり、給排気が正常に行えなくなります。そうなると、給湯器は不完全燃焼のリスクを検知し、安全装置が作動してエラーコードを表示し、点火しなくなってしまいます。つまり、「ブオーン」という音は、給湯器の寿命が近づいていることを知らせる重要な警告サインなのです。